贈り物ガイド

”贈り物のマナーって、ややこしくて難しい・・・?”
そんなあなたのための『こうはらの贈り物ガイド』
大切な方への贈り物の前に、是非ご一読くださいませ。

熨斗の慣習は地域によって異なりますので
贈り物をされる前にその地域の慣習を確認されることをオススメ致します。

熨斗の水引と表書きの種類について

水引(みずひき)とは、祝儀袋や不祝儀袋などの進物用の包みを結びとめる飾り紐のことで、本数や色などデザインによって意味があります。表書きとは熨斗の上部に記載する文言のことで、水引と合った内容にしないといけません。ここでは良く使用される、蝶結びと結び切りの水切りの表書きについて説明します。

蝶結び

出産内祝い、各種内祝い、記念、お歳暮など何度あっても良いお祝いごとに使用します。

表書き 用途
無記載(いわゆる紅白無地) ちょっとした贈り物や手土産など、理由付けが特に無い贈り物の際によく使われます。表書きを迷った時には、あえて何も書かないのが無難です。
御挨拶 引越の際などのご近所への挨拶まわりなどに使われます。
粗品 少しへりくだって、ちょっとした贈り物をする際に使います。
御礼 自分のために何かしらをしてくれた相手に感謝の気持ちを伝えるための贈り物に使います。
御祝 めでたいことがあった際に使います。ただし婚礼関係など、一度切りであることが望ましい御祝に関しては水引は蝶結びではなく、結び切りにします。
内祝 御祝をもらった時のお返しに使う表書きです。ただし、御祝同様に、婚礼関係に関しては、蝶結びではなく、結び切りを使います。
御入学祝 入学の御祝に使う表書きです。贈る時期は4月上旬が目安ですが、学校の入学期によって異なりますので、贈る前に調べることをオススメします。
御出産祝 子供を出産した方へ御祝を贈る場合に使われます。出産内祝出産祝をもらった際のお返しに使う表書きです。※「ふりがな」をつけた、赤ちゃんの名前を名入れして贈る事が多いです。
御中元・御歳暮 日本の慣習の夏や冬の贈り物に使う表書きです。時期によっては、表書きが変わります(例:「御中元」の時期を逃した場合は「残暑見舞」にする)ので、ご注意ください。詳しくは後の冠婚葬祭マナーで後述します。

結び切り

1度きりでよいお祝いごと等に使用します。結婚、弔辞、病気のお見舞いなど。

表書き 用途
御結婚祝、寿、御祝 結婚された方への御祝に使う表書きです。結婚は一度だけであることが望ましいので、水引は結び切りにします。
寿、内祝 結婚の御祝をもらった際のお返しの贈り物に使う表書きです。
寿 結婚式の引出物に使う表書きです。
御霊前、御玉串料、御榊料、御花料 通夜・葬式・葬儀に持参するお香典・御香典・不祝儀などの表書きに使います。仏式葬儀は御霊前、神式葬儀は御霊前、御玉串料、御榊料のいずれかを使用するのが一般的です。※キリスト教式の場合は、御霊前、御花料のいずれかを使用します。
御霊前などの仏式葬儀の香典のお返しや神式葬儀、キリスト教式葬儀のお返しの際に使う表書きです。
仏事の年忌法要の引出物のお返しにも志を使うのが一般的です。
御布施、御経料、御膳料 寺院へお礼を贈る際に使用する表書きです。
御仏前、御供物料 仏事の年忌法要の際に使用する表書きです。

冠婚葬祭マナー

出産祝い

贈るとき
出産祝いを贈るときは、贈る時期に注意するのがポイントです。産後10日~1ヶ月の間が一般的です。表書きは、「御出産祝」「祝出産」にしましょう。
お返しするとき
出産祝いのお返しを贈るときは、普通、お宮参りの前後の出産後1ヶ月以内が目安です。紅白蝶結びののし紙で、表書きは「内祝」とし、その下に誕生した子どもの名前とふりがなをつけて、両親やご親族、御世話になった方へ贈りましょう。また、お祝いの半額程度の予算感が一般的です。

結婚祝い

贈るとき
挙式・披露宴の招待を受けたら、挙式の1週間前までには結婚祝いは、お祝いの言葉を添えて贈りましょう。紅白もしくは金銀の水引を結びきりで、表書きは「寿」や「御結婚御祝」と書くのが一般的です。
お返しするとき
結婚祝いのお返しを贈るときは、挙式後1ヶ月以内が目安です。紅白十本結び切りののし紙で、表書きは「内祝」や「結婚内祝」とし、その下に夫婦連名か新しい姓のみを書きましょう。また、お返しは、披露宴に招待できなかった人や、ご招待したけど出席できなかった人にも贈ります。金額の目安は頂いたお祝いの半額程度です。

引き出物

贈るとき
列席して頂いたことに対する感謝の気持ちを込めて引き出物は贈ります。「幸せがいつまでも続きますように」という気持ちから、割り切れない奇数だと縁起が良く、3品が一般的です。

新築祝い

贈るとき
新居に招待された場合は、その時に持参するのもいいですが、基本的に新築祝いは、新居完成後2~3週間以内に贈るのが目安です。
お返しするとき
新築祝いのお返しを贈るときは、お祝いを頂いてから1~2ヶ月以内に贈るのが一般的です。紅白蝶結びののし紙で、表書きは「新築内祝」や「内祝」とし、その下に名字や世帯主の名前を書きます。金額の目安は頂いたお祝いの半額程度です。

開店祝い

贈るとき
開店祝いを贈るときに注意するのは、数と六曜です。偶数は避けるようにして、基本的には縁起が良い奇数にしますが、4(死)や9(苦)は縁起が悪い数字だったり、逆に、8も偶数ですが、漢字で書くと末広がりで縁起が良いとされています。開店日当日が先負や仏滅だということは無いと思いますが、基本的にお祝いは前日までの良い日に渡しましょう。
お返しするとき
開店祝いのお返しを贈るときは、1,000~2,000円程度が一般的です。のし紙の表書きは「内祝」や「開店(開業)内祝」のどちらかが多いです。

お中元

贈るとき
お中元は、半年間の感謝の想いを込めて、お世話になった方々へ贈りますが、時期には要注意です。関東の場合は7月初旬~中旬までに贈るのが一般的ですが、関西では7月中旬~8月中旬が一般的ですので、贈る地域によって事前確認が重要です。万が一、時期を逃してしまった場合は、暑中見舞い・残暑見舞いとして贈れば問題ありません。
お返しするとき
特にお返しを贈る必要はないとされていますが、贈り物を受け取ってから、3日以内に御礼状を送るのはベストです。

お歳暮

贈るとき
お歳暮は、一年間の感謝の想いを込めて、御世話になった方々へ贈りますが、お中元同様に時期には注意し、もちろん地域差も事前調査も必要です。11月末頃~12月20日頃までに贈るのが一般的ですが、万が一時、期を逃してしまった場合は、正月の松の内(1月6日)までに「御年賀」として贈れば問題ありません。
お返しするとき
特にお返しを贈る必要はないとされていますが、贈り物を受け取ってから、3日以内に御礼状を送るのはベストです。

快気祝い

贈るとき
快気祝いを贈るときは、時期と品物に注意が必要です。時期は、おおよそ全快してから、約10日以内が一般的で、品物は「すっかり治った」という意味から、後に残らない食べ物などが良いと言われています。
お返しするとき
快気祝いの御礼を贈る際は、全快後に、「体調を二度と崩さないように」という願掛けから、結び切りののし紙で、表書きは「快気内祝」とします。お礼状を添えるとベストです。

引っ越しの挨拶

贈るとき
引越しの挨拶は、自分の家の向かい側の家と両隣の3軒と、自分の両隣の2軒までと言われていて、引越し後2~3週間以内が一般的です。贈り物の金額の目安は、ご近所には1,000円程度で、大家さんや管理人に送る場合はその倍の2,000円程度の予算感が一般的です。

誕生日祝い

1年に一度、感謝の気持ちを込めて誕生日祝いは贈ります。

長寿の祝い

長寿のお祝いを贈るときは、時期には要注意です。お祝いの半月前~当日が一般的です。お祝いの日は、誕生日や敬老の日などがベストです。

贈るとき
長寿の祝いを両親に贈る場合は、2~3万円程度の予算感が一般的です。品物に関しては、本人の嗜好を尊重した品や、祝い年の色を参考にすることが多いです。のし紙は蝶結びで表書きは「御祝」です。

香典返し

香典返しを贈る時期は、「故人に対する弔事が滞りなく終わりました」という報告と御礼を兼ねて、忌明けの後に贈るのが一般的です。金額は香典の半額が目安とされています。

お供え、粗供養

仏式の場合は、四十九日の忌明け、神式の場合は、三十日祭、五十日祭を忌明けとし、その直後に贈るのがお供え、粗供養です。

法人ノベルティ、イベント景品

後に残らない食べ物や、実用的なものが、法人ノベルティ、イベント景品には喜ばれます。

プチギフト

プチギフトは、感謝の気持ちを込めて、できるだけ手渡しがベストです。予算感で多いのは約500円~1,000円程度です。